DLT開発

DLTとは

DLT<Dowel Laminated Timber>は、製材を並べてから穴をあけ、木ダボを差し込むという、とてもシンプルな工程で製造できる木質素材です。製造時に接着剤や釘を使用せず、木ダボのみで接合しているため、木材100%の積層材です。床・壁・屋根などの構造材や、木の風合いを活かした現しの意匠材、さらには木の素材を活かしたインテリアまで、多彩な用途に活用が可能です。接着工程が無く、製造に大型の加工設備が不要なため、中小規模の木材事業者が取組みやすい木材製品です。地域分散型で生産することで、地域の木材産業の活性化につながります。

DLT生産への取組み

DLTの製造実演(登米町森林組合・宮城十條林産株式会社)
DLTは接着剤を使用せず、穴あけ・ダボ打ちというシンプルな加工工程のため、大型の加工設備が不要で、中小木材事業者が取組みやすいローテクな木材製品です。
DLT製造の容易さを体感していただくため、DLT製造用の簡易治具を用いた製造実演会を行いました。実演を行った事業所にある木材を活用して、DLTを実際に製作しました。
  
〇〇〇〇〇〇〇木ダボを打つ様子〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇穴を開ける様子

DLT生産体制の確立(登米町森林組合・宮城十條林産株式会社)
DLT製造用の簡易治具を用いたDLTの生産が開始されました。今後、宮城県内で県産材を用いたDLTの製造が可能となります。建築物の木造・木質化が進む中、地域材を活用し中小木材事業者でも取組みやすいマスティンバーのひとつとして、DLTの活用が期待されます。

登米町森林組合では、DLTの製造に必要な木ダボの製造も開始しました。これによりDLTを構成する製材、木ダボともに、オール県産材のDLT製造が可能となっています。また、FSC認証材を活用することで、FSC認証材DLTの製造が可能となりました。
  
〇〇〇DLT製造の様子(ダボ端部カット作業)〇〇〇生産された木ダボ(樹種:スギ・ケヤキ・ヤマザクラ)

性能評価の取組み

〇令和3年度

〇〇〇〇DLT基礎試験〇〇〇〇〇〇〇DLT-CC複合床版 せん断試験〇〇〇DLT耐力壁 面内せん断試験


〇〇DLT音響性能確認試験〇〇〇〇〇〇〇DLT組立柱 圧縮試験〇〇〇〇〇DLT継ぎ手梁の曲げ試験

〇令和4年度

県産広葉樹 木ダボ接合せん断試験〇〇〇〇床衝撃音測定〇〇〇〇〇〇〇〇〇床構造 防火性能確認


DLT耐力壁 面内せん断試験

〇令和5年度

〇〇〇床の遮音性能確認〇〇〇〇AZN薬剤注入試験・屋外暴露試験〇〇〇DLT壁 面内せん断試験

DLT活用事例

〇もりの案内所 第40回全国都市緑化仙台フェア案内所

〇〇〇〇〇建物外観〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇壁 DLT仕上げ〇〇〇〇〇テーブル・スツールはDLT仕様

〇女川町海岸広場プライベートキャビン「桟橋キャビン」

〇〇〇壁DLT 施工の様子〇〇〇〇〇〇〇〇建物内観〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇建物外観

〇東北ボーリング株式会社 新社屋

〇〇〇〇〇建物外観〇〇〇〇〇〇〇〇〇DLTを棚の天板に活用〇〇〇〇〇DLTをベンチ座面に活用

〇みやぎ木塀「DHELTI」

各種パンフレット・チラシ

「DLT」パンフレットをPDFにてご覧いただけます。

    
みやぎ新建材DLTパンフレット〇〇〇〇〇〇〇〇〇DLTとは〇〇〇〇〇〇〇〇〇みやぎ木塀「DHELTI」

 

DLT開発プロジェクト 参画企業
株式会社長谷川萬治商店が主体となり、当協議会会員公募によるプロジェクトチームを立ち上げ、産学官連携による製品開発体制を構築し、みやぎ新建材「DLT」の製品開発と普及に努めてまいりました。
〇プロジェクトメンバー名簿はコチラ